市野々王子~大門坂入口
前回の記事では世界遺産レポートその1として、那智駅~補陀洛山寺までを紹介しました。
2回目の今回は、市野々王子~大門坂入口までをレポートしたいと思います
補陀洛山寺から、那智山方面に向かう道は新しい道と旧道(熊野古道)があります。
那智山が世界遺産に指定されてから、道も少しづつ整備されてアクセスしやすくなっているようです
観光バスも多く通るためゆったりとしていて、かなりきれいな道です。
熊野古道は旧道から入れるようになっていて、民家と田畑に挟まれた細い道を進むと『市野々王子』を見つけました。
浜の宮王子社跡と同じような鳥居があります。となりに小さい駐車場もあるので車で訪れることも可能です。
熊野古道沿いのおもな史跡には下の写真のような案内板があり、その歴史や成り立ちを知ることができます。
「1109年に藤原宗忠が、浜の宮王子を訪れた後、一野王子社を奉幣しています。」とか、
「1210年に藤原頼資が、一乃野王子に参拝しています」と書かれています。
昔は、呼び方が違っていたみたいです。
境内に流れる小川を見ていると、少しノスタルジックな気持ちにもなってきます。
社殿は小さいながらも風格があり、取り囲むように生えた大きな杉の木が歴史を感じさせます。
周りにある石垣が社殿に比べて広いので、もしかすると以前はもっと大きかったのかもしれません…。
この『市野々王子』のある市野々という場所は、伝承によると「八咫烏」の子孫がすむ場所とされているそうです。
そういえば以前、「あげいん熊野詣」のときに着替えをした市野々小学校の校章は「八咫烏」がデザインされていました。
その『市野々王子』から旧道を進み新道と合流する地点から少し進むと、『大門坂』の入口が見えてきます。
さすが、熊野古道の中でも最もメジャーな道のひとつだけあって、目印の気合いが半端ないです。
近くには大きな駐車場があり、観光客の多くはここで降りて『大門坂』を歩いてるみたいです。
「大門坂入口」というバス停もあるので、上りで疲れてしまったり、時間が合わなくても安心で便利ですね。
この鳥居から向こう側が、熊野那智大社の境内です。橋が架けられた小川の前にあって神聖な感じが伝わってきます。
というわけできちんとお辞儀をして、いざ『大門坂』をのぼります!
この坂、かなりの上りなので気合いと体力がいります!サンダルできたけど大丈夫か~と不安もありますが。
次回は、『大門坂』をレポートしたいと思います。ご期待下さい。