松山ちゃんぽん記(上)
はぐれメタル並みの出現率で大学に通っていたおかげで、学科には2人ほどしか友だちがいない。先週末、そんな2人のうちのちゃんぽん君の方が松山に来たので松山を案内した。彼は現在、大学院に通っている男で「長崎都市・景観研究所」という怪しい集団のボスをしている。長崎を「よかとこ」にするという志を持ったアツい青年で、日本中の街にやたら詳しい。
夜景が見たいというので、市内屈指の夜景スポット「道後平ニュータウン」へ初心者マークを付けて向かった。思い出話をしながら男2人で夜景を見たあと、「りょう花」というラーメン屋に行った。
美味い塩ラーメンを食べたあと、実家で母さんと3人でアジアカップ決勝を見た。3人で絶叫したあと、3時くらいに寝た。
2日目
近所に「坊ちゃんスタジアム」があるよ。と僕が言うと、野球場が好きだから是非見に行きたい。と彼が言うので見に行った。シニアリーグの試合をやっていたので中に入ることが出来たので、1階席にも2階席にも入ってスケール感を全身で浴びた。
「坊ちゃんスタジアム」は素晴らしいスタジアムだ。そして、隣接する「の・ボールミュージアム」は、さらに激アツこの上ない施設だ。球界を代表するプレーヤーやOBのグラブやバット、貢献者のレリーフが所狭しと展示されている。所狭し過ぎて、なんとなく扱いがぞんざいすぎるくらいだった。しかも、ミュージアムと名乗っておきながら、ストラックアウトの機械が展示スペースを占拠してしまっている。しかも、この機械がかなり高性能で打席に秀喜か番長が立ってくれる。しかも、1ゲーム100円。穴場。公共施設半端無い。
近所にバッティングセンターもあるよ。と僕が言うと、バッティングセンターも好きだから是非行きたい。と彼が言うので行った。「バッセン」の話ができるぐらいバッティングセンターを愛してやまない同世代はなかなかいない。ていうか、いない。
僕が一球も当てられない 115k(実際もっと速いと思う)の剛速球をカンカン打っていた。
それより、彼は「街を見にきた」のにまだ野球しかしてない。
いくら愛媛が野球王国とはいえ、先が思いやられたお昼前だった。