Redcarpetを使ってMarkdownをHTMLに変換するその1

きっかけ

仕事で、簡単なドキュメントを作る機会がありました。

ExcelやWordで作るという考えは全くなくて、自分の使えるもので 一番早く作成できて、簡潔に見せられるものとは、と考えた結果、 HTMLで作成するのが良いと思いました。

早速作業に取り掛かりましたが、一番最初に書き始めたのが、 ディレクトリツリーを表すためにul, liタグをネストさせているコードだったこともあり、

<ul>
  <li>
    ディレクトリ1
    <ul>
      <li>ファイル1</li>
      <li>ファイル2</li>
    </ul>
  </li>
  <!-- 以下延々と続く気配 -->
</ul>

ものの数分で厳しいなと気づきました。

MiddlemanでHamlを使って書くとか、JekyllでMarkdownで書くとか思い浮かびましたが、 開発環境は完全なオフライン環境。どうしようかなあと考えながら、 開発中のRailsのGemfileを眺めているとgem 'redcarpet'の1行が!!!これは!??

というのも、このブログを作った際に、標準のMarkdown Parserだと、 コードの表示が上手くいかなくて、他に使用できるParserを調べた経験があったのです。 (使用しているのはRdiscount)

「Markdownだったらネストしているリストもこう書ける!!!」

- ディレクトリ
  - ファイル1
  - ファイル2

Redcarpetの使い方は知りませんが、とにかく残された道はこれしかありませんでした。

MarkdownからHTMLにする

README.markdownを見たところ下記のようにするようです。たったこれだけ??

markdown = Redcarpet::Markdown.new(renderer, extensions = {})
markdown.render("This is *bongos*, indeed.")
# => "<p>This is <em>bongos</em>, indeed.</p>"

Markdownの読み込みとHTMLの書き込み、HTMLタグを追加すると、

# coding: utf-8
require "rubygems"
require "bundler/setup"
require "redcarpet"

# マークダウンをHTMLに変換
def convert(file_name)
  markdown = Redcarpet::Markdown.new(Redcarpet::Render::HTML)
  File.open("./#{file_name}.md", "r:UTF-8") do |file|
    markdown.render(file.read)
  end
end

# HTMLを書き出し
def publish_html(file_name, title)
  html = <<-EOS
<html>
  <title>#{title}</title>
  <meta charset="utf-8">
  <div>#{convert(file_name)}</div>
  EOS

  File.open("./#{file_name}.html", "w:UTF-8") do |file|
    file.write(html)
  end
end

publish_html("index", "ホーム")

とりあえず、やりたかったことが実現できました。 Redcarpet素晴らしいです。

コードをハイライトしたい願望

今回作成したドキュメントは、実装したコードを抜粋して記述していたのですが、 量が増えると、シンタックスハイライトされていないコードの味気ない感じが辛くなってきました。

Markdownをシンタックスハイライトする方法を調べてみると、 AlbinoというGemとPygmentsというPythonで書かれた ライブラリを使用すればできることがわかり実装していましたが、今回の記事を書くにあたって Githubを見ていたところ最終更新日が3年前で、最近はPygments.rbが主流?というか、 RedcarpetのREADMEもこっちだったので修正しました。

# シンタックスハイライト
class HTMLwithPygments < Redcarpet::Render::HTML
  def block_code(code, language)
    Pygments.highlight(code, lexer: language)
  end
end
markdown = Redcarpet::Markdown.new(HTMLwithPygments, fenced_code_blocks: true)

# CSSも出してくれて便利!!
puts "<style>#{Pygments.css('.highlight', style: 'monokai')}</style>"

秒速でシンタックスハイライトしてくれるPygmentsさんかっこいいですね。

完成そして課題へ…

CSSとか更新日とかナビゲーションを追加しました。

確かに動いてはいるのですが、もう少し良くしたいという思いがあります。

  • Markdownファイルをディレクトリに追加したらHTMLを出力したい
  • ファイルを保存したら変換したい
  • 更新したファイルだけ変換したい
  • HTMLをコードに書くのではなくテンプレートみたいにしたい
  • コードをいい感じにしたい

自動処理はGuard使えばできそうな気がします。 テンプレートってどうやってやるかよくわかりません。 あとは「プログラミング言語Ruby」の6,7章あたりを読んで高めていきたいです。

レベルアップしたらその2を書きたいと思います。