『猫楠 南方熊楠の生涯』水木しげる
那智山の大門坂の入り口にはこんな標識があります。
「南方熊楠が三年間滞在した大阪屋旅館跡」って書いてあります。
僕は和歌山に住んで6年ぐらい経ちます。
けど、南方熊楠について…名前しかしりません。
これはいけないと思って本屋に行ったのですが…難しそうな本ばっかり。だったんですが!
見つけました。
ある書店で、和歌山や熊野に関する本が集められたコーナーにあった、文庫本。
文庫本なら読めるかも!と思って。手にとってみてよかった…
巨匠、水木しげる!!
つまり…
漫画!!
きました~。漫画なら絶対わかる!!
というわけで、読んだ機会にここで「南方熊楠」について、 アタック25最後のフィルムクイズ程度の短さで簡潔に紹介します。
慶応3年、和歌山市で生まれた南方熊楠は、和歌山中学を卒業後、東京大学予備門に入学、 2年後、予備門を退学したのち、アメリカに留学し、農科大学に入学。 しかし、すぐに退学。動植物の観察に没頭しました。 その後、イギリスに渡り、大英博物館で仕事をしながら「ネイチャー」誌へ数々の論文を発表。 帰国後、那智山や田辺市や高野山で菌類の採集を行い、新種の粘菌を発見しました。 また、当時国策で行われた神社合祀に対する反対運動で活躍しました。
それにしても、 大学予備門で、正岡子規や夏目漱石や秋山真之と同期だったり、 イギリスで、亡命中の孫文と親交があったり(のちに孫文が和歌山に来訪)、 柳田國男と文通してたり、昭和天皇が会いにきたり… これらの交流を見ても、とても偉大な人だったことが伺えます。
漫画では、豪放磊落、酒はめっちゃ飲むわ、喧嘩っ早いわで面白い人だったことがわかります。
あと、下ネタがかなり出てくるんですが、これは巨匠のタッチの問題やと思います。
興味がある人はぜひ、この漫画を読んで「南方熊楠」を知ってみてください。