『熊野詣 三山信仰と文化』五来 重

熊野那智大社や青岸渡寺のある那智山には、4回行きました。

そして思ったこと…見どころがいまいちわからない!

パンフレットや看板にはいろいろ書いているけどよくわからない!

というわけで、本で勉強することにしました。

買った本はタイトル通り、『熊野詣 三山信仰と文化』(五来 重 著)です。

なんでも、

仏教民俗学の巨人が熊野三山を踏査し、豊かな自然に育まれた信仰と文化の全貌を活写した歴史的名著

だそうだ。

で、読んでみたのですが、かな~り難しい語句がどんどん出てきて焦ります。

(いちおう高校時の社会科、選択、日本史だったんですが…)

電子辞書と行ったり来たりしながら読むと内容がだんだん分かってきました。

本の前半は、「(八咫)烏」と「補陀洛渡海」について、これでもかってくらい、解説があります。 この2つを読むと、『死×熊野(詣)』がわかります。

あと、一遍上人と「熊野那智参詣曼陀羅」・「一遍聖絵(一遍上人絵伝)」についての考察があります。 ここを読むと、『仏教・念仏×熊野(詣)』がわかります。

それから、「小栗判官」の話があります。 ここを読むと、『供養×熊野(詣)』がわかります。

上の3つの要素を理解すると「熊野詣をした(する)意味」が分かり、 熊野の参詣道を歩いたり大社に参ったり際に、楽しさが倍増するはずです。

そのあとは、「熊野別当」について書かれています。 ここを読むと、当時の熊野三山・熊野地方が持っていた権力・勢力がわかります。

で、「熊野御幸」の項には、後鳥羽上皇が行った熊野詣について書かれています。 ここを読むと、当時の上皇方がどのように熊野詣をしたかがわかります。

都からの道や起こったことが詳細に書かれていて、面白いです。

最後に、「本宮」、「新宮」、「那智」の三山についての考察があります。 それぞれの場所の起こりや祀られている神様、祭りについて書かれています。 ここを読むと、三山それぞれの違い、役割、神様がわかります。

読んでみると、「そういう意味やったんや~!」てことが多くあって、 それぞれの場所や信仰についての理解が深まりました。

ていうか…難しい単語(主に仏教関係)をいちいち辞書で調べながら読んだおかげで、 仏像や仏教の考え方についての知識が少し増えました。

少し難しい内容の本ですが、熊野三山を観光される際は読んでおきたい一冊です。