Iターン
最近、寒くなってきましたね那智勝浦町もここ数日かなり寒いです。
でもそのおかげで、遠くの山まではっきり見えます!ホテルからも那智の滝がはっきり見えます。
昨日も陽が落ちたあと海に浮かぶ月がすごくきれいに見えました。
今日は、先日行った色川地区のことについて書きたいと思います。
色川には、平家の落人として平維盛という人が隠居していたと言い伝えられているそうで、 祖先にあたると言い伝えられている清水家の史跡がいまも残っています。
つまりすごく歴史のある場所なんですね。
そして、平安時代から鉱山開発の歴史があるそうなのですが、 鉱山開発のピーク時には、色川には3000人ほどが暮らしていたそうです。
この場所に3000人もいたとは驚きです。なんと、当時は映画館があったそうです!
僕はこの色川まで行く途中、田舎のさらに山奥にも関わらず、割と道が広くて変だなと感じたのですが、 古道を守る会の方のお話によると、昔人口が多かったのころにできた道だそうです。すごい納得。
昔はすごく活躍したんだろうな~と思われる郵便局もありました。
そして現在、色川地区の人口は360人しかいません。しかし驚くことに、
その中の3分の1の120人ほどがIターンで移住してきた方たちだそうです。
農業などで生計を立てながら暮らしているようです。
ちなみに上の写真はこの日のウォーキングに同行して下さっていた「ドクターコロコロ」の家です。
古道を守る会の方は「先生」と呼んでいましたが、この方も県外から移住されています。
実はこの方はお医者さんなんです。昔は愛知の総合病院で医者として勤めていたそうですが、 (先生の話によると)医学の進歩が本来の人間の在るべき姿と乖離していると感じ、 余生をゆっくりと過ごしたいと考え、この色川に移住してこられたそうです。
人手不足ということもあり、週に2日だけ色川の診療所で働かれているそうです。
また、杉・檜だらけで里山としての景観を損なっているこの辺りの森を憂い、 自身の家の前にある山を買い、雑木林に戻す試みをされています。
切り株の上に立って里山の話をする「ドクターコロコロ」です。すごくおもしろい方です。
このコロコロランドという場所で、以前から放置されていた多くの木を切り様々な木を植えていました。
「木が余るんで、勝手にバーベキューして減らしてください!」て言ってました。おもしろい方です。
また、移住してこられた若い方たちによる販売所のようなところが山の上にあります。
有機農法で作られた野菜・卵や、色川の特産でもある色川茶などが売られていました。
この色川という場所は古くから、士族の従者としてや炭鉱開発の働き手として移住されてきた人がいて、 移住というひとつの文化が根付いていて、それが現在のIターンにも繋がると言っている方もいました。
自然豊かで素敵な場所だからこそ、多くの方が移住し続けてこられたのかもしれませんね。
今日は長い記事になりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。