労研饅頭

関西に住んでいたころ、旅行のガイドブックなどを読んでいて、愛媛や松山エリアの特集を探しては、なつかしがっていました。砥部焼や白クマのピース、道後温泉が定番として掲載されていたのですが、グルメとして「労研饅頭」がよく掲載されていたことを覚えています。

松山で育った自分からすれば、渋いチョイスだな、松山らしいなと思うのと同時に、そんな食べないけどなーと思っていました。「労研饅頭」は、(戦前)夜学生のために作られた饅頭らしく、現代に生きる自分にあまり縁がないのも無理はありません。

でも、せっかく松山に住んでいるのだから買って食べようと思い、本店(大街道にもありますが)へと行ってみました。

労研饅頭プレハブ

が、凄く小さなプレハブになってました。

上の「労研饅頭」看板に表れている通り建物の老朽化が進んだため、店舗を取り壊し、新しく建て直しているそうです。

労研饅頭建替中

10月だか11月には新しい店舗が完成するそうです。楽しみです。

お店は改築中ですが、饅頭はよりどりみどり、しっかり販売されていました。

労研饅頭包紙

こういうような紙で包んでもらえるお菓子を買うという行為は普段あまり無いため、優しい気持ちになれるし、人々にずっと愛される理由のひとつなのかもしれません。

手前の黄色っぽいのは「かぼちゃあん」であんこが入っています。

自分はあんこの入っていない饅頭を食べました。

労研饅頭

保存料を使わない昔ながらの製法だけあって、とても素朴な味がします。

現代の味の濃いお菓子に慣れてしまっている自分には、残念なことに物足りなく感じてしまいましたが、いつかこの味が最高で忘れられなくなる日がくればいいなと思います。

新しい店舗が完成したらまた行ってみようと思います。